動画素材をEquipmediaにアップロードできる動画に変換(エンコード)する方法の一例として、Apple IncのQuick Time Proを利用したWindowsでの変換方法についてご紹介いたします。
【準備】
エンコードには以下のものが必要になります。
・動画素材
・Quick Time Pro(有償エンコードソフトウェア)
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Quick Timeは以下のウェブサイトからダウンロードできます。
Apple - QuickTime - ダウンロード
Quick Time Proへのバージョンアップは以下のウェブサイトより購入できます。
Apple - QuickTime - QuickTime 7 Pro
Quick Timeで読み込み可能なファイルは以下をご参照下さい。
QuickTime Player がサポートするメディア形式
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【エンコード作業フロー】
1.ファイルの読み込み
2.ファイル変換の設定
3.エンコードパラメータの設定
4.ファイルの書き出し(エンコード)
5.エンコードファイルの詳細確認方法
1.ファイルの読み込み
Quick Time Proを起動させ [ファイル] ⇒ [ファイルを開く] より変換したい動画素材を選択します。
2.ファイル変換の設定
動画素材を選択しましたら [ファイル] ⇒ [エクスポート] を選択します。
[エクスポート] のプルダウンから [ムービーから MPEG-4] を選択してオプションボタンをクリックします。
3.エンコードパラメータの設定
ファイルフォーマットを [MP4] 、その下のプルダウンメニューを[ビデオ]に選択し以下のとおりに設定します。
ビデオフォーマット : H.264
データレート : 4000 ~ 8000
最適化 : ダウンロード
イメージサイズ : カスタム (幅1280、高さ720)
指定のアスペクト比を保持 : チェックを入れない
フレームレート : 29.97
キーフレーム : 自動
※上記の設定は16:9比率の動画の推奨仕様設定になります。
イメージサイズは、プルダウンから選択できます「カスタム」より自由にサイズ変更可能です。
Equipmediaで生成したい画質の最大サイズに合わせて設定下さい。
次にプルダウンメニューの [ビデオ] を [オーディオ] に変更し以下のとおりに設定します。
オーディオフォーマット : AAC-LC(ミュージック)
データレート : 128kbps
チャンネル : ステレオ
出力のサンプルレート : 44.100kHz
エンコードの品質 : 高品質
4.ファイルの書き出し(エンコード)
パラメータの設定が完了しましたらOKボタンを押し「エクスポートファイルを保存」からエンコードするファイルの保存先を選択して「保存」ボタンをクリックします。
「保存」ボタンを押しますとエンコードが開始されますので完了までお待ちください。
5.エンコードファイルの詳細確認方法
最後にエンコード完了後、設定通りにエンコードできたか確認する方法として動画ファイルの詳細情報の確認方法をご紹介いたします。
1.ファイルの読み込み と同様に [ファイル] ⇒ [ファイルを開く] よりエンコード後のファイルを選択します。
次に [ウィンドウ] ⇒ [ムービーインスペクタを表示] を選択します。
[ムービーインスペクタ] にエンコードファイルの詳細情報が表示されますので、エンコードの際に設定されたパラメータと違いがないかご確認下さい。
【注意事項】
ご説明しました上記のエンコード設定の他にもQuicktime Proでは様々な設定を行うことが可能ですが、その一部はQuicktime Player上のみの動作を目的としています。
設定を行うことによりEquipmediaのトランスコードエラーの原因となる可能性がございますのでご注意・ご了承下さい。
現在Quicktime Proの設定によりEquipmediaで起こる現象として以下の現象を確認しています。
1.ファイルの読み込み と同様に [ファイル] ⇒ [ファイルを開く] より設定を変更するファイルを選択します。
次に [ウィンドウ] ⇒ [ムービーのプロパティを表示] を選択します。
ムービーのプロパティから [ビデオトラック] ⇒ [ビジュアル設定] のタブを選択すると以下の画面が表示されます。
[調整後のサイズ] を変更した場合
Equipmediaにアップロード後、トランスコードエラーになる事例を確認しています。
[反転/回転] を行った場合
設定により動画表示の反転/回転を行うことができますが、この設定はQuicktime Player上のみ有効な設定のため、Equipmediaにアップロードされた動画には反転 / 回転は適用されません。
[選択範囲にトリム(カット編集)]を行った場合
下記画像のようにプレイヤーのタイムスライダーのバーをマウスでドラッグしてIN・OUTを選択。
次に [編集] ⇒ [選択範囲にトリム] を行うことで選択した範囲のみ動画を再生するよう変更することができます。
この設定もQuicktime Player上のみ有効な設定のため、Equipmediaにアップロードされた動画には反映されず全範囲の動画がトランスコードされます。