概要
「トランスコード設定」では、自動トランスコードの画質設定の選択やエンコードビットレートの設定、不要な画質の自動トランスコードを制御することが可能です。
また、「倍速動画生成設定」では、任意の再生速度を設定することができます。
(現在、 「倍速動画生成設定」機能は、β版でのリリースとなります)
アクセス方法
画面上部にありますメニューバーの「各種設定・その他」にマウスのカーソルを合わせ、
表示される「トランスコード設定」をクリックします。
留意事項
- 変更したトランスコード設定は、過去にアップロードした動画に適用されません。
過去にアップロードした動画のビットレート等を変更したい場合、動画をアップロードし直す必要があります。 - ビットレートの設定値および再生速度の設定値には、それぞれ設定可能範囲が定められています。
- 自動トランスコードは最低1つ以上使用する必要があります。
また、自動トランスコードの設定によってはパソコン、スマートフォンのどちらかで視聴できなくなる場合があります。 - 速度指定ファイルを生成する場合、アップロードできる動画ファイルのコーデックに制限があります。
- 「倍速動画生成設定」で速度指定ファイルと等速ファイルの2種類を生成する設定をご利用の場合は、トランスコードの回数が2回と計算されます。
- WriteAPIを利用して動画ファイルをアップロードした場合、もしくは音声のみコンテンツをアップロードした場合は、「倍速動画生成設定」はご利用いただけません。
- ストリーミング配信方式をご利用の場合でも、以下のオプションをご利用中のお客様は、オプション機能部分でmp4ファイルが使用されますため、トランスコード設定において、ダウンロード配信用ファイルを必ず1つ以上生成する設定にしてください。
- 公開サイト上でのダウンロードリンク機能オプション
- フィーチャーフォンオプション
- VBRでトランスコードした場合、動画素材によってはファイル容量が大きくなることがございます。
- 動画サイズに奇数値を設定したトランスコード設定を使用するとトランスコードエラーが発生する場合があります。
例:「■ストリーミング配信用ファイル生成」の設定でフルHDの動画サイズを【1921×1080】に設定したトランスコード設定をアップロード時のトランスコード設定に使用する。
参照マニュアル
名称 | 説明 |
暗号化配信用トランスコード設定の作成 | 暗号化で動画作成が可能です。 |
ウォーターマーク機能 | 動画上に任意のウォーターマーク(透かし画像)の配置が可能です。 |
シークバーサムネイル生成設定 | マウスカーソルを置いたときに表示される動画のシーンに合わせたサムネイルの生成が可能です。 |
操作手順:トランスコード設定(新規登録)
トランスコード設定(新規登録)を行います。
1. EQへログインすると、「メインメニュー」画面が表示されます。画面上部にありますメニューバーの「各種設定・その他」にカーソルを合わせると、サブメニューが表示されます。サブメニューの「トランスコード設定」を選択します。
「トランスコード設定」画面が表示されます。画面左上の[新規登録]をクリックします。
2. 「■トランスコード設定名称(※)」のテキストボックスに任意の名称を入力します。
3. 「■デフォルト設定として使用」は、使用する場合は、ラジオボタンより、「使用する」を選択します。「使用する」を選択すると、writeAPIでのアップロードなど、アップロード関連全てにおいてデフォルトで使用されるようになります。
4. 「■暗号化で動画作成」は、トランスコード時に動画を暗号化させる場合は「使用する」を選択します。
※暗号化配信機能が利用可能なエディションでのみ表示されます。
※「生成される動画コンテンツのビットレート設定」-「ストリーミング配信用ファイル生成」の各画質にて 一つでも「使用する」となっている場合のみ、選択可能となります。
詳細は「暗号化配信用トランスコード設定の作成」をご参照ください。
5. 「■トランスコードモード」にて、画質設定を選択します。
※トランスコードモードの「標準」、「画質優先」、「スライドモード」の違いについては、提供機能の「サムネイル生成・トランスコード機能」をご確認ください。
※スライドモードはプレゼンテーション用スライドを利用した動画に最適化されたモードです。
モード変更すると手動で変更した値を破棄してもよいかどうかのダイアログが表示されます。
「OK」とすると各モードのデフォルト値が入ります。
6. 「■動画ビットレート方式」は、指定したモードに変更することができます。
選択肢は次の通りです。
- VBR:可変ビットレート
- CBR:固定ビットレート
※Expertエディション、Enterpriseエディションでのみご利用可能です。
7. 「■動画の回転」は、動画の向きをトランスコード時に回転させる場合に選択します。
- 「回転なし」は動画の向きを回転させたくない場合に選択します。
- 「強制回転」を選択すると時計回りに「90度」「180度」「270度」に回転させることが出来ます。
- 「自動判定」は撮影した縦向きの動画(スマートフォン等)を回転し、適切な表示にする事が出来ます。
※2017年1月24日適用のため、それ以前のトランスコード設定は「回転なし」、新規登録したものは「自動判定」がデフォルト設定となります。
8. 「■動画上へのウォーターマーク(透かし画像)の配置」の設定が行えます。
詳細は「ウォーターマーク機能」をご参照ください。
9. 「■生成される動画コンテンツのビットレート設定」は、自動トランスコード機能により生成される画質の使用有無および、画質のビットレートを指定します。
※各画質のビットレートには、それぞれ「設定推奨範囲」が定められておりますが、全画質「300kpbs」より設定可能です。
※詳細設定(手動設定)はExpertエディション、Enterpriseエディションでのみご利用可能です。
- 音声ビットレート(プルダウン選択)
- 動画サイズ(任意入力)
- フレームレート(プルダウン選択)
※「手動設定」を選択した際の設定内容については「補足:手動設定時の選択項目」をご参照ください。
【補足】
2020年1月21日からの仕様変更
フレームレート:任意入力→決まった値をプルダウンにて選択(仕様変更前に任意で入力した値は、トランスコード設定を[編集]で開いても表示されず、内部保持されている状態です。)
※標準画質のみ、アダプティブに2種類のビットレートを読み込むように追加することが可能です。
追加したい場合は、右下にある「+」をクリックすると、標準画質(2)の情報が表示されます。
デフォルトは「使用しない」が選択されているため、「使用する」を選択します。
10. 「■倍速動画生成設定」にて、ファイル生成の有無を選択します。「生成する」を選択した場合は、再生速度を任意で設定します。
※「倍速動画のみ生成する」を設定した場合は、等速の動画ファイルは生成されません。
11. 「■サムネイル指定」で自動トランスコード時に抽出するサムネイルを%単位で指定します。
12. 「■シークバーサムネイル」はシークバーサムネイルの生成有無を選択します。
※詳細は「シークバーサムネイル生成設定」をご参照ください。
13. [登録]をクリックします。
【補足:「倍速動画生成設定」にて、速度指定ファイルと等速ファイルを生成した場合】
- 速度指定ファイルと等速ファイルの2種類を生成した場合、それぞれのファイルに動画IDが割り振られ、別ファイルとして扱われます。
- 動画掲載ページでは、別の貼付タグが必要です。
- 速度指定ファイルは、再生時間欄に指定された速度が表示されます。
【補足:手動設定時の選択項目】
- 「音声ビットレート」、「動画サイズ」、「フレームレート」にて「手動設定」を選択した場合、
選択/設定可能な値は次の通りです。
【音声ビットレート】
96、112、128、160、192、224、256、288、320、384、448、512
【動画サイズ】
横サイズ(px) | 縦サイズ(px) | |
フルHD | 32 ~ 4,096 | 32 ~ 3,112 |
HD | 32 ~ 4,096 | 32 ~ 3,112 |
高画質 | 32 ~ 4,096 | 32 ~ 3,112 |
標準画質 | 32 ~ 640 | 32 ~ 640 |
低画質 | 32 ~ 640 | 32 ~ 640 |
【フレームレート】
15、24、25、30、50、60