トリミング後の動画同士を結合した際、トリミングする前の動画の状態で結合される事象について、
当該事象が発生する原因や解決策についてご説明します。
■原因
当該事象は、以下の条件に合致した場合に発生することがあります。
- 結合機能で選択された動画において、事前にトリミング/分割機能を利用された際に
以下の状態が発生しており、
【指定位置よりズレてトリミング/分割される】
【マスターファイルと配信用ファイルに差異が発生する】
- かつ、結合機能において、以下の操作を行った場合
【マスターファイルで結合を行う】
それぞれ、以下に説明します。
【指定位置よりズレてトリミング/分割される】
トリミング/分割機能では、キーフレームの位置調整、及びシステム仕様により、
指定した位置からズレてトリミング/分割されることがあります。
- イメージ図(トリミング)
【トリミング実施前】 | 【トリミング実施後】 | ||||||||||||||||||
トリミング時、動画の中間4割程度を残すように指定 ※プレビュー画面でも動画の中間4割部分が再生される |
実際には、動画の中間6割程度が残るように トリミングされた動画が生成 ※キーフレームの位置調整及びシステム仕様により、 実際に指定した位置よりズレたため |
【マスターファイルと配信用ファイルに差異が発生する】
トリミング/分割が行われた際、内部処理として以下2つの処理が行われます。
- トリミング/分割後のマスターファイルを生成
- 「1.」で生成されたマスターファイルから配信用動画ファイルを生成
この時、稀に「1.」で生成されたマスターファイルと
「2.」で生成された配信用動画ファイルに差異が生じることがあります。
【マスターファイルで結合を行う】
上記、
- 指定位置よりズレてトリミング/分割される
- マスターファイルと配信用ファイルに差異が発生する
の内、どちらかが発生した動画同士を結合した場合、かつ、
「結合元の動画選択」で「マスターファイル」(デフォルト設定)を選択している場合に
当該事象が発生する可能性があります。
【補足】
トリミングや分割、結合を行う画面にはプレビュー画面がありますが、
このプレビューで再生されるのはマスターファイルではなく、配信用ファイルとなります。
そのため結合時には、プレビューではトリミング後の動画が結合されているように見えても、
実際に生成された結合後の動画ではトリミング前の動画で結合される、
といった事象が発生することがあります。
■解決策
「結合元の動画選択」で「ストリーミング配信用ファイル」を選択して結合を行うと
当該事象が改善する可能性がありますのでお試しください。
※ストリーミング配信用ファイルで結合すると、
多少の画質劣化が生じますのであらかじめご了承ください。