EQでは通常、ストリーミング方式での動画配信を行なっておりますが、プログレッシブダウンロード方式も選択頂けます。
■ストリーミング配信方式
EQ標準の配信方式となります。HTTPプロトコルを利用し、エンドユーザーの視聴端末に動画ファイルを残さない配信方式です。
標準でHLS(HTTP Live Streaming)形式での配信方式となりますが、一部の端末およびブラウザでHLS形式に対応していない場合がございます。
iOS10以上の端末は、標準でHLS形式での動画再生となり、インライン再生となります。また、Android 4.x系以降の端末も同様に、標準でHLS形式での動画再生となり、インライン再生となりますが、一部の端末ではHTML5でのHLSストリーミングに対応していない為、VAによる視聴データの取得が出来ません。(EQプレイヤーでの再生ではなく、端末独自に搭載されている動画プレイヤーによる再生となるため)
■プログレッシブダウンロード配信方式
プログレッシブダウンロード配信は、HTTPプロトコルを利用し、動画コンテンツをダウンロー
ドしながら再生する配信方式となります。
この配信方式に切り替えることで、以下のことが可能になります。
○Android 4.x系以降端末での動画視聴時:
- HTML5でのHLSストリーミングに対応していない端末でも、VAによる視聴解析データの取得が可能となります。
- HTML5プレイヤーによるブラウザインライン再生となります。
- EQプレイヤーの関連リンクボタンなどの機能が有効になります。
【注意事項】
●プログレッシブダウンロード配信は、エンドユーザーの視聴端末に動画ファイルがキャッシュ
(一時保存)されます。また、この配信方式への切替えは、アカウント単位となるため、その
EQアカウントの全ての動画コンテンツが、CDN上の公開領域に設置されます。
そのため、コンテンツのコピー、保存に対するセキュリティ性は、ストリーミング配信方式に
比べて低下しますので、ご注意ください。
■環境別の配信方式とプレイヤー(オンデマンド)
視聴環境 | PC環境 | スマホ・タブレット環境 | ||||
Chrome /firefox /safari (9以上) /edge /IE11 (win8.1以上) |
IE11(win7)/ IE10 |
IE9 /IE8 /Safari (8以下) |
Android4 以上 |
Android2 | iOS | |
ストリーミング 配信 (EQアカウントの デフォルト設定) |
HTML5 (HLS) |
Flash (HLS) ※1 |
Flash (HLS) |
HTML5 (HLS) > aタグ (HLS) ※2 |
Flash (HLS) |
HTML5 (HLS) |
プログレッシブ ダウンロード 配信 (オプション) |
HTML5 (PD) |
HTML5 (PD) |
Flash (PD) |
HTML5 (PD) |
Flash (PD) |
HTML5 (PD) |
※ HTML5でのHLSストリーミングに対応していないAndroid4.x以上端末向けのHLSストリーミング配信では、動画再生に端末搭載プレイヤーを使用するため、EQプレイヤー固有の機能が利用できない他、VA(動画視聴解析)の視聴データが取得できません。
上記端末での視聴データを取得したい場合は、PD配信アカウントに切り替えていただく必要があります。
【HTML5プレイヤーに関する制限事項・既知の問題】
1.全画面表示に関する制限事項:
(1)Android・iOSでは再生中のみ全画面化が可能となります。
※再生前(プレイヤー初期表示時)と完視聴直後は全画面化が出来ません。
(2) Android・iOSでは全画面表示にした際のプレイヤーは、EQプレイヤーではなく、各ブラウザの
デフォルトプレイヤー(videoタグ標準プレイヤー)となります。そのため、EQプレイヤーの固有の機能が利用できません。
※全画面化した場合に動画領域をクリックしても再生・一時停止は出来ません。
※全画面化した場合に関連リンク、動画の共有、バイラルタグは使用が出来ません。
(3)ダブルクリックで全画面化することが出来ません。
(4)全画面表示にした際に、視聴解析用の計測ビーコンが正しく飛ばない場合があります。
(5)プログレッシブダウンロード配信設定時は、IE10で全画面化が出来なくなります。
2.Safari(Mac)ブラウザ利用時の既知の問題:
(1)動画再生中に関連リンクやSNSを開いた場合、動画が1番始めの時間に戻ってしまいます。
(2)動画再生中に低画質に切り替えた場合、動画が1番始めの時間に戻ってしまいます。
また、低画質に切り替えるとシークが行えなくなります。
3.字幕機能の制限事項:
(1)HTML5プレイヤーのみ、字幕表示機能を使用することが可能です。
(2)Android標準ブラウザで全画面化した場合は字幕が表示されません。
(3)その他、端末によっては字幕表示機能に対応していない場合がございます。
(4)字幕ファイルの形式はスタイル情報には対応しておりません。
(5)字幕の表示位置は変更出来ません。プレイヤー下、中央揃えの位置で固定となります。
4.プレイリスト機能の制限事項:
HTML5プレイヤーのみ、プレイリスト機能を使用することが可能です。
5.その他の制限事項:
(1)HTML5プレイヤーのみ、倍速コンテンツの作成を行なうこと無く、プレイヤー設定のみで倍速再生を使用することが可能です。
【自動再生に関する制限事項】
音声あり動画の自動再生は、PC/スマートフォン・タブレット共に強制的に自動再生を抑止するブラウザの仕様により自動再生しない動作制限がございます。
初期音声無(is:”off”)且つ自動再生ON(ip:”on”)とすることで、音量あり動画の自動再生を抑止しているブラウザで自動再生が可能となります。
詳細は、以下表のとおりです。
オンデマンド
自動再生のパラメータ指定 | ||||
ミ ュ | ト の パ ラ メ | タ 指 定 |
ip:”on”(自動再生ON) | ip:”off”(自動再生OFF) | ip未設定 | |
is:”on” (初期音声有) |
【PC】 自動再生しない ミュート状態にならない 【スマートフォン・タブレット】 自動再生する ミュート状態になる |
【PC・スマートフォン・タブレット】 自動再生しない ミュート状態にならない |
【PC・スマートフォン・タブレット】 自動再生しない ミュート状態にならない |
|
is:”off” (初期音声無) |
【PC・スマートフォン・タブレット】 自動再生する ミュート状態になる |
【PC・スマートフォン・タブレット】 自動再生しない ミュート状態になる |
【PC・スマートフォン・タブレット】 自動再生しない ミュート状態になる |
|
is未設定 |
【PC】 【スマートフォン・タブレット】 |
【PC・スマートフォン・タブレット】 自動再生しない ミュート状態にならない |
【PC・スマートフォン・タブレット】 自動再生しない ミュート状態にならない |
ライブ
自動再生のパラメータ指定 | ||||
ミ ュ | ト の パ ラ メ | タ 指 定 |
ip:”on”(自動再生ON) | ip:”off”(自動再生OFF) | ip未設定 | |
is:”on” (初期音声有) |
【PC】 【スマートフォン・タブレット】 |
【PC・スマートフォン・タブレット】 自動再生しない ミュート状態にならない |
【PC】 【スマートフォン・タブレット】 |
|
is:”off” (初期音声無) |
【PC・スマートフォン・タブレット】 自動再生する ミュート状態になる |
【PC・スマートフォン・タブレット】 自動再生しない ミュート状態になる |
【PC・スマートフォン・タブレット】 自動再生する ミュート状態になる |
|
is未設定 ※ |
【PC】 【スマートフォン・タブレット】 |
【PC・スマートフォン・タブレット】 自動再生しない ミュート状態にならない |
【PC】 【スマートフォン・タブレット】 |
■補足
プレイヤーバージョンv4.8.0r20250311xx以降より、ライブの自動再生仕様が一部変更になりました。ライブ配信では、「自動再生のパラメータ指定」を「ip:"off"(自動再生OFF)」とした場合も、 スマートフォンで視聴する際にはミュート状態で自動再生する仕様としておりましたが、明示的にパラメータを「ip:"off"」にすることで、スマートフォンでの視聴においても、自動再生しないよう設定することが可能になります。なお、パソコンでの動作は今までと変わりはございません。(2025年3月25日時点)
■HLSアダプティブ配信
HLSアダプティブ配信は、ストリーミング配信(HLS)をご利用時に、視聴端末が接続している
インターネット回線の通信速度に応じて、最適な画質を自動判別して配信する機能です。
HLSアダプティブ配信をご利用いただくには、ストリーミング配信(HLS)用画質ファイルが
2つ以上生成されている必要があります。
画質選択部分の「自動」を選択していただくことで、当該機能をご利用いただけます。
また、パブリッシュツールにて、デフォルト画質を「自動」にすることも可能です。
なお、本機能がリリースされた2016年01月19日以前に登録された動画コンテンツでは、ご利用いただけません。
【注意事項】
●デフォルト画質「dq:”0”」を設定している場合、本機能がリリースされる前に登録された動画、ストリーミング配信(HLS)以外の動画、また、最適な画質の動画がEquipmedia上に存在しない場合は、デフォルト画質が下記の優先順にて指定されます。
「低画質」→「標準画質」→「高画質」→「HD画質」→「フルHD画質」
ただし、旧プレイヤーバージョン(ver2.4.2以前)では、「標準画質」が指定されます。
●ストリーミング配信(HLS)以外では、デフォルト画質は「自動」になりません。
●画質ファイルが1つしか存在しない場合は、存在している画質のみの表示となります。
■ストリーミング/プログレッシブダウンロード配信の切り替えについて
配信方式の切り替えを希望される場合は、お手数ですが弊社担当営業までお問い合わせください。
【注意事項】
●配信方式の切り替えは、EQアカウント単位になります。動画コンテンツ毎に配信方式を切り替えることはできません。
■標準画質アダプティブ配信
「標準画質」内部にアダプティブ配信用のビットレート値を任意で追加できます。 また、視聴端末が接続しているインターネット回線の通信速度に応じて「標準画質」内で最適なビットレート値を自動判別して配信します。
標準画質アダプティブ配信をご利用いただくには、トランスコード設定で、任意で追加できる標準画質(2)を生成するよう設定する必要があります。詳しくは、「トランスコード設定」をご参照ください。
【注意事項】
●上記機能は、ストリーミング配信(HLS)の機能となります。
●トランスコード設定で標準画質(2)を追加した後にトランスコードした動画のみ有効となります。